血液浄化センター
特徴・概要
当院の血液浄化センター(透析室)は外来患者さんと入院患者さんが透析をうけておられます。全ベッドに液晶テレビとサイドテーブルを設置して、 約4~5時間の透析時間をリラックスしていただけるようにしています。
センターには新規に2018年12月より、Online-HDFが可能な装置を備えました。透析治療と同時に無菌的に調整された透析液を使用して血液濾過も行うことで、尿毒素を広範囲に除去し、効率的な透析が可能です。透析液は、液中の細菌数、エンドトキシン濃度が最も厳しい基準を満たしたものを使っています。
また、血液中の病因物質を取り除くアフェレシス治療の装置が2台あり、肝不全や自己免疫疾患に対する血漿交換や、重症家族性高コレステロール血症の患者のLDLを吸着除去し、潰瘍性大腸炎や関節リウマチなどの患者さんから炎症を抑えるため活性化した白血球除去、また、選択的に病因物質の除去ができる二重膜濾過血漿交換(DFPP)も行っています。
がんなどで腹腔に悪性腹水・胸水が溜まってしまった患者さんには、採取した大量の腹水、胸水から細菌やがん細胞等を除去し濃縮した後に血管内に戻す、腹膜濾過濃縮再静注法も行っています。
近年、当院でも糖尿病があり透析導入される患者さんが増えています。ハイリスクな患者さんには皮膚病変、血流障害など重症化を防ぐためのフットケアの指導を、ご家族も交えて行っています。また、創傷のある患者さんには院内の専門ケアチームと連携しながら早期治癒を目指しています。
「誕生日検査システム」として患者さんの誕生月にいろいろな検査を受けていただくようにお勧めしています。透析治療だけでなく、各部署と連携をとって進めていきます。
また、栄養科が中心となり開いている腎臓病教室やCKD入院に参画して、看護師や臨床工学技士も参加して慢性腎臓病(CKD)の方やその家族の療養生活を支援しています。
治療方法
- 血液透析
- 腹膜透析
- 血漿交換
- 持続的血液濾過透析(病室)
- 吸着療法
1.LDL吸着(閉塞性動脈硬化症、高LDL血症)
2.各種薬剤吸着
- 腹水の濃縮再注入
等、幅広い治療を行っています。
委託のお申込み
当院は宇治観光名所「平等院」にも近く、よく他県からも委託のお申し込みを頂いております。ぜひ京都南部・宇治に観光に来られる際は快くお受けさせていただきますのでお問い合わせください。
委託透析を御依頼の場合はあらかじめ2週間前には予約が必要です。個人からでもかかり付けの病院からでも結構ですからまずはご一報ください。尚、必ずかかり付けの病院の医師の紹介状と透析サマリーが必要です。