脳卒中センター・SCU
特徴・概要
脳卒中センター・SCUについて
緊急治療を必要とする脳卒中に24時間365日、迅速な対応と集約的治療を行っています。
脳卒中センターの特徴
- 「脳卒中ホットライン」による、他の医療機関との迅速な連携連絡体制
- 「脳卒中担当当直医」による緊急処置、手術体制
- 「脳卒中ケアユニット(SCU)」による集約的な治療体制
- 医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフやその他のコメディカルスタッフを加えたチームによる診療体制
- 急性期から可能なリハビリテーション体制
- 院内にある回復期リハビリ病棟への途切れのないリハビリの継続
- 「地域連携パス」による地域の医療機関との連携体制
より迅速な対応をめざして
当院では、緊急時に地域の病院や医院が直接連絡を取れるよう「脳卒中ホットライン」を医師が携行し、脳卒中患者さんを受け入れています。また、365日脳神経外科医か脳神経内科医が当直し、緊急治療、手術に対応しています。
より集約的な治療のために
脳神経外科・脳神経内科の専門病棟である4階西病棟に「脳卒中センター」を設置しています。救急等で急性期脳卒中患者さんの入院が決まった時や、重症で厳重な呼吸循環管理が必要な場合はハイケアユニット(HCU・12床)あるいは集中治療室(ICU・8床)へ、それ以外の場合は4階西病棟脳卒中ケアユニット(SCU・6床)への入院となります。
医師、看護師に薬剤師やリハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカーを加えたチームによる脳卒中カンファレンスを定期的に開催し、診療内容の充実に努めています。
急性期からのリハビリテーション
脳卒中の場合、早いときは入院当日からリハビリを開始しています。急性期のリハビリは療法士が行なう関節可動域運動や神経筋再教育などベッド上で寝たまま行なえるものです。その後、徐々にADLを拡大します。また言語聴覚士による嚥下機能評価を行い、経口摂取訓練も速やかに開始します。
地域の医療機関との連携
自宅復帰された患者さんは、地域のかかりつけ医に日常管理をお願いすることになります。したがって、病診連携も重要となってきます。現在、軽症から重症までそれぞれの脳梗塞の院内パスを作成し、運用しています。連携パスの運用もはじめました。
「脳卒中を担う医療機関」として京都府保健医療計画に明記
2007年の7月に国の重点事業の一つとして、病院内に脳卒中専用の病室(SCU)を持ち、特に脳梗塞に陥った患者さんへの3時間以内(現在は4.5時間に延長)の治療薬(t-PA)投与ができる施設名があげられました。
京都府では2008年11月に公表され、当院は「急性期」「回復期」「維持期」を担う医療機関として、基準を満たすとして明記されています、くわしくは、京都府のホームページで公表されています。
日本脳卒中学会「一次脳卒中センター」に認定
京都岡本記念病院は専門スタッフの充実やSCUを有していること、24時間MRI検査・CT検査が可能なことなどが認められ、2019年より日本脳卒中学会から「一次脳卒中センター(Primary Stroke Center:PSC)」に認定されています。
一次脳卒中センターとは、地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日、脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が速やかにt-PA静注療法注や脳血管内治療注を開始できる施設です。
脳卒中相談窓口
一次脳卒中センターである当院では、脳卒中患者さんとそのご家族に対するシームレスな医療・福祉連携を充実させるため、「脳卒中相談窓口」を設置しています。
脳卒中相談窓口では、脳卒中専門の資格を持つ医師や看護師、専属の医療ソーシャルワーカーなどが相談に当たります。当院で治療されたことのある脳卒中患者さんおよびそのご家族を対象に、次のような相談に対応いたします。
- 脳卒中の治療と予防、後遺症について
- 介護保険・在宅介護サービスについて
- 転院や退院後の生活について
- 障害者認定について
- 治療と仕事の両立について
- ご相談・お問い合わせ
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京都岡本記念病院 脳卒中相談窓口
- 場所:1階・入退院センター隣
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受付時間:月~土曜日(休診日は除く) 9時〜17時 ※特に予約は不要です