臨床研究センター
特徴・概要
当院では、多くの患者さんやご家族の方にご協力をいただきながら、さまざまな「臨床研究(※1)」や「治験(※2)」を行っております。当センターは、患者さんの安全を守りながら、科学的、倫理的な「治験」や「臨床研究」が円滑に実施できるよう、これまで治験業務を担当する部署であった「治験センター」の経験を生かし、2015年11月に新たな臨床研究管理を行う部署として新設されました。
臨床研究・治験における事務局業務、CRC(臨床研究・治験コーディネーター)業務をはじめとし、倫理委員会の運営や製造販売後調査の総合的な管理・調整を、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、クリニカル・リサーチ・コーディネーター(CRC)等が行っています。
倫理委員会では、院内で行われる医学的研究の可否だけでなく、医療行為について倫理的側面、医学的側面、社会的観点から倫理上の妥当性を審査・審議しています。医学の急速な進歩や“生”や“死”に対する価値観の多様性などで、従来の価値観では判断が難しいこともあり、検討にあたっては院内関係者以外に法律関係者や宗教関係者などにも委員をお願いして、 議論の多様性や評価の客観性が確保できるように留意しています。
※1 臨床研究:患者さんにご協力いただき、病気の原因の解明、治療の改善を行うための研究
※2 治験:新しい薬や医療機器などを国から承認を得るために行われる臨床研究
臨床研究センター
センター長 北岡 有喜
臨床研究・臨床試験と治験の概念
- 臨床研究
- 人を対象として行われる医学研究
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- 臨床試験
- 臨床研究のうち薬剤、治療法、予防法などの安全性と有効性を評価することを目的としたもの
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- 治験
- 臨床試験のうち、新しい薬や医療機器の製造販売の承認を国に得るために行われるもの