手術室
特徴・概要
手術室について
当院手術室は、脳神経外科・心臓血管外科・消化器外科・整形外科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・婦人科・眼科・循環器内科・形成外科と多種多様な診療科と術式に対応しています。
2016年5月の病院移転に伴い、手術室を7室へ増室(8室まで増室可能)し、脳卒中センター、大動脈センター、脊髄・脊椎センター、またドクターヘリによる重症外傷搬送など様々な緊急症例にもスムーズに対応できる体制を整えています。
患者さんは、病気そのものの不安に加え、麻酔や手術に対する不安も大きいと思います。そのため、術前訪問を行い「手術室の中」「痛みについて」等の説明を行い、不安軽減に努めています。また、緊張されている状況の中で、少しでもリラックスできる環境作りにも配慮しています。
設備・機器
清浄度クラス
清浄度とは、空気中の微粒子がどのくらい少ない部屋(=きれい)なのかということです。清浄度は手術室の適切な管理・運用によって保たれます。
清浄度の基準となる数字については、1立方フィート(28.8リットル)あたりの空気に、粒径0.5 µm(マイクロメートル)以上の微粒子がいくつあるかの数字で表わされることが多く、1,000個以下であればクラス1,000となり、数字が小さいほど清浄度が高いということになります。
当院手術室の清浄度は、クラス100(バイオクリーンルーム)が1室、クラス1,000(クリーンルーム)が1室、クラス10,000が4室です。
電気設備
生命維持装置を多く使用する手術室における電気設備の安全確保は必須項目であり、「病院電気設備の安全基準JIS T 1022」に準拠したシステム構築と施工を行っております。
内装設備
手術室壁パネルは、表面硬度・抗菌性・耐薬品性を考慮するとともに、将来のメンテナンス時や、壁面埋込器具の追加・変更等の改修工事時、目的パネルのみを簡単に取り外すことが出来て、短い期間にて工事が可能な「着脱式ハンガーパネル工法」を採用しております。
天吊型電源・医療ガス供給
手術に使用する各ME機器への電源・医療ガス供給は、「シーリングペンダント」を各室2基採用。床にコード類が這わないようにすることで、感染と安全対策につながります。
手術映像システム
安全性の高い手術室運営のため、手術映像の表示・撮影・記録・管理が必要です。当院では手術室にて使用される各種映像をフルハイビジョンの高画質で表示・記録をしております。また、手術映像・手術室全景カメラ映像・生体情報モニタ映像を、ネットワーク経由でライブ配信を可能とするとともに、その映像を蓄積・管理し、患者さんやご家族さまへの説明、院内カンファレンスや学会発表、研究に活用しております。