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先輩の声

看護師(認定看護師)

【訪問看護認定看護師】 訪問看護ステーションひまわり 田中 恵里

「地域包括ケアシステム」の構築にむけて

日本は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行しており、今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、厚生労働省は2025年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的とし、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。また、最近では地球温暖化による自然災害の頻発や新型コロナウィルス感染症の拡大等もあり、リスクのある高齢者をいかに守るかが重要な課題です。

とりわけ、新型コロナウィルス感染症対策においては、官民一体となってエビデンスに基づいた患者への在宅医療やワクチン接種等、地域連携が一気に加速し、この危機を乗り越えつつあります。

私たち訪問看護ステーションは、このような医療、介護を必要とされる利用者のみなさんの住環境や地域とのつながりを理解しながら、医療機関と連携し、自立した生活を支援することを目的とした事業所であり、地域の他事業所とも日頃から連携を取り合っています。

また、私は2019年に訪問看護認定看護師の資格を取り、認定看護師どうしのネットワークを通じて得た地域以外の情報を業務に生かせるよう努力しています。

私たちの業務である訪問看護は、地域包括ケアシステムを構築する中で重要な役割を担い、その責任は極めて重いものと実感しています。私たちがもつネットワークを生かし、このシステム構築と効率的な運用を早く実現するように、今後も地域の皆様と協力していきたいと考えます。