先輩の声

看護師(認定看護師)

【集中ケア認定看護師】 岡 啓太

さらなる自己研さんの始まり

私は准看護師として働く母親の影響で看護師を目指し1995年に入職以来、働きながら准看護師・正看護師の資格を取得しました。外来、救急、手術室、カテ室、集中治療室での勤務経験を通して、患者さんのQOL向上のために呼吸ケアがとても大切なことを痛感し、興味を抱くようになりました。その中で私は呼吸療法認定士を取得した後、チーム医療の一環であるRST(呼吸サポートチーム)の発足を病院に働きかけました。チームの一員に認定看護師が加わるという設定条件をクリアするために、自ら認定看護師を目指すことも決意しました。その後、院内の救急看護認定看護師の協力を得ることができ、RST結成は実現できましたが、私にとって認定看護師になることは個人的な目標となりました。

病院のバックアップを得て2014年に集中ケア認定看護師の資格を取得することができました。現在は専従看護師として病院内のクリティカルケアを中心として、組織横断的に活動しています。とくに力を入れているのが、院内の心肺停止・急変を未然に防ぐRRS(院内迅速対応システム)です。システム立ち上げに関わらせていただき、心強い仲間達とともにRRT(急変前対応チーム)として日々奮闘しています。

認定看護師資格を取得するための勉強を通じて、初心に戻ることができ、患者さんにとって何が大切かを考えるようになりました。私なりに出した結論は『思いやり・つながり・楽しむ』の3つであり、当院が掲げる理念にも改めて共感するようになりました。患者さんにとって何が大切か・・・その答えはひとつではないはず。重要なのは、看護師がみんなそれぞれにその答えを探す姿勢だと思います。認定看護師としては経験年数が浅いですが、学んできたことを生かし、患者さんにとって一番良い看護を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。