先輩の声

看護師(認定看護師)

【救急看護認定看護師】 久保田 有美子

救える命を救いたい…

就職して20数年、急性期で経験を積み、がんや腫瘍、移植でないと治らない心臓病、たくさんの「死」に関わらせていただきました。

終末期看護のあり方を模索しながらも、看護師として急変対応や救急救命のスキルは常に忘れることなく持ち続けたいと10年ほど前より救急領域の研修を積極的に受講し、インストラクターとして広く蘇生や外傷を伝えていく活動を始めました。

外科病棟から数年ぶりに異動となったことをきっかけに、あと半分の看護師歴、何をしたいのか、何ができるかを考えました。

超急性期である救急の現場では、救える命があります。がんでもなく腫瘍でもなく、移植もいらない命です。さっきまで普通に過ごしていた人が、急に倒れたり、事故にあったり…その瞬間、最大・最良の医療を提供できれば救える命があります。自分のスキルアップのためとはいえ、数年間学んだスキルや知識を実践で使える領域で、仕事をしたいと強く思いました。

元々は、ジェネラリストとして、どの領域でも確実なスキルで看護を実践できることが看護師だと信じてきました。ですが、やりたいこと、できることを思う存分実践するためには、スペシャリストとしての知識とスキルと資格がいると考え病院の支援を受けて認定看護師の資格を取得しました。

救急は地域医療の窓口だと考えています。救急隊に選んでもらえる病院として、地域の方が緊急時に安心して受診してもらえる病院として、私を含め、組織を挙げて日々スキルアップに取り組んでいます。