先輩の声

看護師(新人看護師)

相蘇 由実

非日常の中での不安に寄り添う看護

新人看護師として入職した後、約半年間はローテーション研修を行いました。さまざまな病棟や特殊部署を回り、そこで行われる看護や疾患、治療、患者さんとの関わりを学びました。各部署の先輩方がいろいろなことを教えて下さり、ローテーション研修が終わっても病院内で会うと声をかけて下さるなどアットホームな雰囲気です。次々と変わる環境の変化、やらなければならないことに追われ辛いと感じることもありました。一方で、幅広い診療科での看護を学べたことは、本配置になった今でも生かされていると実感しています。

私は現在、手術室で勤務しています。術式や器械など覚えなければならないことが多く、目まぐるしい毎日を送っています。時に厳しい指導を受けることもありますが、優しくて頼りになる先輩ばかりです。手術室は非日常的な場であり、不安が強い患者さんと関わることが多いです。手術後、「手を握ってくれてありがとう。安心したよ」と患者さんに言っていただいたことがありました。私にとっては毎日手術がある環境ですが、患者さんにとっては人生の大きなイベントであり、一人ひとりの不安に寄り添った安全、安心、確実な手術看護を行っていきたいと思っています。