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先輩の声

看護師(認定看護師)

【脳卒中リハビリテーション看護認定看護師】 森澤 亮太

障害を含めたその人らしさを再構築できるように

私は10年間、脳神経外科病棟で勤務しました。そして今後の看護師人生、どのような看護師になりたいのかを考えるようになり、直属の上司や他部署の認定看護師など、多くの方が相談に乗ってくれました。当院には多数の認定看護師の方がいらっしゃいますが、どの方も知識・経験ともに豊富にあり、何より患者さんのことを第一に考えて精神的な面でも、的確な声掛け・サポートをされていました。知識に裏打ちされた、自信のある態度で接し、なにより、患者さんやその家族を笑顔にすることが上手でした。

 そんな姿をみて、私自身もそんな看護師になりたいと強く思うようになり、2019年、認定看護師の資格を取得しました。
 資格取得に関しては、上司の方が精神的なフォロー・勤務の調整などサポートしていただき、金銭面のサポートも病院から十全にしていただきました。また、当病院は研修制度やキャリアアップの制度など、制度面でも整っています。
一生懸命急性期を頑張りたい方、子育て世代の方、しばらく看護職から離れていた方。いろんな方がいると思いますが、それぞれに合ったなりたい自分が見つけられると思います。

脳卒中の患者さんは、増加傾向にあります。また、若年化も進んでおり、若くして半身麻痺や、高次脳機能障害などの障害を抱える方も増えてきています。脳卒中リハビリテーション看護は、そんな患者さんの急性期から維持期、在宅や生活指導など、その人の人生に対して寄り添い、生活の再構築を行っていく領域です。障害を抱えた方自身が、どのようにすればより改善するのか、どうすればその人らしく生活を続けることができるのか。また、患者さんだけでなく、その家族の方へどのようにアプローチしていくのか。脳卒中看護領域は、その人とその周囲へ全人的で長期的な関りが強く求められる領域です。その分、医師やリハビリスタッフ、ソーシャルワーカーの方など、あらゆる他職種の方との連携を密に取っていく必要があります。その橋渡しの一助となり、よりよい看護が提供できればと思います。