看護部の紹介

透析センターあすなろ

透析センターあすなろは2000年7月に開院した、社会医療法人岡本病院の外来透析施設です。ベッド数は39床で、月・水・金曜日は午前と夜の2クール、火・木・土曜日は午前1クールの、計3クールで人工透析を行っています。通院患者さんは、導入初期から透析歴10年以上と幅広く、近隣はもちろんのこと、他府県や時には海外からの委託透析も受け入れています。

透析治療は通常週3回と治療回数が多く、導入後は、生涯透析を休むことも止めることもできません。近年の高齢社会に伴って、患者さんご自身が透析以外の疾患や認知症の発症、ADLの低下などから通院困難を来たしたり、ご家族の介護をしながらも透析通院を余儀なくされたり…など、家族環境の変化でお困りの方もいらっしゃいます。
中には透析治療や通院に心が折れそうになられる方もおられますが、そういったときこそ「とにかく来てよかった」と思ってもらえる、そんな安心、安全な透析治療と看護を提供できる場所であることを目指して、私たちは日々努力を重ねています。

当センターは、患者さんの治療に携わる外来透析施設として患者さんとともに病気や生活と向き合って行くために、医師、臨床工学技士はもちろんのこと、近隣の医療機関や薬剤師、管理栄養士、ケアマネージャーやソーシャルワーカーなど多職種との連携、そして何よりご家族との連携の必要性を痛感するとともに、大切にしています。また、2日に一度通院して来られる患者さんの小さな変化を見逃すことのないよう、フットチェックやシャントエコーなどの検査、そして、患者さんとのコミュニケーションと五感を駆使した観察で、合併症の予防や早期発見・対応に努めています。

これからも、患者さんが住み慣れた地域で自分らしく生活しながら、最期まで安心して通院できる外来透析施設を目指して、スタッフみんなで研さんし、力を合わせて頑張っていきます。