先輩の声

薬剤師

【スポーツファーマシスト】中塚 智尋

病院薬剤師の認知度も上げていきたい

子どもの頃、薬=病気が治せる万能なものと思っていましたが、飲み方や使い方次第で良薬にも毒にもなることを知りました。患者さんにとって薬が良薬になるために薬の効能効果、服用方法などを説明したり、相談にのることができる薬の専門家になりたいと思い、薬剤師を志すようになりました。京都岡本記念病院は1 年目からさまざまな業務を経験できると見学会で聞き、就職を決めました。

患者さんから「病院にも薬剤師さんがいるんですね」とよく言われます。病院薬剤師にあこがれ、病院にもいるのが普通だと思っていた私は、初めて言われた時とても衝撃を受けました。薬局の薬剤師さんは良く知られた存在ですが、病院薬剤師の認知度も上げていきたいです。今は「薬剤師さん」と呼んでもらえるだけでうれしくなります。

病院での経験も3年を迎え、病棟業務も任せてもらうようになり、最近は自信を持って答えられることも増えてきました。さらに薬の知識や経験を増やして他の職種の方たちから頼られる薬剤師になって、病院にも薬剤師が必要な存在であることを認識してもらいたいです。

2020年4 月にスポーツファーマシスト(※1)の資格を取得しました。今後は、さまざまなスポーツ大会での啓発活動をお手伝いして病院以外でも薬剤師の役割を広められたらと思っています。

 ※ 1 スポーツファーマシスト最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師。国民体育大会に向けての選手団への情報提供・啓発活動 や、学校教育の現場におけるアンチ・ドーピング情報を介した医薬品の使用に関する情報提供・啓発活動 等を行っている。